関ジャニズム

まず始めに。
正直、アルバムの曲自体はバンドサウンドが好きなせいもあって、前回のJUKE BOXの方が好みだった人間です。
だけどコンサートに行って、一気に好きになった「関ジャニズム」
北海道参戦の方々の感想を見てすぐに名古屋行きを決定。
東京公演を終え、スマホを見るとレコメンの公録当選のメール。
すぐさま大阪公演行きも決定。

ということで、東名阪に行くというエイトでの遠征を久々にして、彼らを見てきました。

こんなに考えながらコンサートに挑んだのは初めてです。
Twitterでもブツブツ呟いていたけど、関ジャニ∞の十周年は「十祭」と「関ジャニズム」で完成するものだと感じました。

簡単に言えば「十祭」はファンが見たいものをファンのために作り上げた、本当に言わば『感謝祭』であったと思う。
「祭りじゃー!!!騒げ騒げぇぇぇぇええええ!!!」って感じ。
実際に自分は叫びすぎて気づかなかったんだけど、友人曰く前列の人に振り向かれたらしい。すんません気持ちの高ぶりを抑えきれなくて。

そして今回の「関ジャニズム」は、アルバムメインではあったものの、それ以外の選曲で今まで聞きたかった曲を披露してくれてオタク歓喜!という印象。
しかもそれが自分が見たいと思っていたものと彼らが表現したいものがうまく合致したように感じました。
でもそれは「こういうのが見たいんでしょ?ほら、やったよ?」というものじゃなくて、「俺らはこうやって表現する」という、あくまで彼らが主体のもの。
それが個人的には想像以上のもので、見たい!聞きたい!という気持ちが満たされていくのを感じました。だから満足度の高いコンサートになったのかな、と。
(あくまで自分は、ですけど。)

では演出の話を進めていきたいと思います。
客席暗転前に流れ始めたのは「おえかき」
この曲が終わると同時に暗転し、映像が始まります。
アルバムを聞いてからコンサートにどう組み込むのか気になっていた「おえかき」がまさかこんな形で使われるとは思っていなくて正直驚き。
東京二日目からは「おえかき」が始まるとワーッと歓声があがり、ペンラをつけて立ち上がるという順応の早さ。
さすがバブンをエイト全員でやったときにコールを「信五!」から「エイト!」に即切り替えられた人達の集まり(笑)

コンサートの構成として、まずはアルバムリード曲で明るくスタート。珍しく、本人たちも口にしているように『ザ・アイドル』のコンサート始まり。そこから会場を温めるように盛り上がる曲を何曲かやるわけですが。

何回見てもEJコースターのダンスが好きだー! 特にヤスくんの体勢低めなのがたまらないっ!!
いつも目で追ってました。たまらん。

RAGEはもう想いが強くなりすぎて………本当に大好きな曲ですね。歌詞がグッときますし、ヒナちゃんがいいところをソロで歌うのがもう!な!!でもなかなかうまくカメラが抜いてくれなくてここだけはフラストレーション溜まったな!

FUN×8で歌う人が一人ひとり前に出て、後ろで残りのメンバーがわちゃわちゃしてるのが可愛かったな~
低音で歌い上げる大倉はおいしいね!そりゃ歓声もあがるわ!

三十路少年のヒナソロは毎回ヒヤヒヤでしたね。せっかくのソロが別のメンバーに食われてしまったということで、まぁしょんぼりしますよね(^-^)
見た中では、ギャグソロ村上はその後のMC含めて面白かったです。
敬礼の振付がとにかく可愛くてかわいくて………
毎公演悲鳴があがっていて、その度に、「わかる、わかるよその気持ち。悲鳴あげたくなる可愛さだよね………」と心の中で全力同意してました。
ソロでは大倉が歌詞通り歌えなかったり、やたら筋トレ推しだったり、横山さんがヒナちゃんとのやりとりで歌いきれてなかったり、渋谷さんのマイクを隠すやつは毎公演何になるか楽しみだったりで楽しい一曲です。

映像が始まり、遊園地のいろんなところに導かれていくわけですが。
まず、「『新しい』アトラクションができたんですよ」と言われて始まるのが今回『新しく』組まれて披露されるユニット曲。

アダムとイブはもう私が書くことは何もないよぉ!ただただ、カッコよかったよぉ!
あと改めて二人を比べて、やっぱり大倉は頭小さくてスタイルいいんだなと。横山さんも悪くないはずなのに比較すると違いがすごくよくわかったわ……

アイスクリームはヤスくんのアイドル力が全開で発揮されてましたね。そしてそれに合わせようと頑張って可愛くしようとして最終的に照れてたりょんが見ものでした。でもアイスクリームマイク考案者は亮ちゃんなんだってね!なにそれかわいいな!!!!

道はPVまんまだから感情整理がうまくできなくて困る。歌うまいんだけどなんでその格好にしちゃったかな?会報読んで初めて設定知ったけどあのかぶり物だけじゃわからないよ??

ユニットコーナーが終わってからの映像は横山さんに連れられて着いた場所は少しガタがきてしまって壊れ気味のエリア。
「なんせ10年も経ってるので」とヒナちゃんが言ってから機械は直り、ヤスくんがカッコよく踊ります。そして始まるのがMasterpieceとフローズンマルガリータ
着替えの尺のためかもしれないけど、映像と内容がリンクしてるならすごくこれは嬉しいなと。
個人的な主観になりますが、今までのコンサートの流れを見ていると、今後はバンドに力を入れていくのかな、と思わされることがあったんですよね。
だからこの映像には「考えを改めて、直して、まだまだ俺らはちゃんと踊りますよ。」という考えを持っていて、それを提示してくれたような気がして。
そこで一人感動で気持ちがいっぱいになってました。

ところでMasterpieceの振付については一つひとつツボなところがあるんだけど羅列していい?羅列するよ??
て思って歌詞カードとにらめっこしたら部分的に好きなのがありすぎたから割愛。映像化されたらキャプかvineにでもする。
今までと違うように感じたのは振付よりもフォーメーションの多さかなと。こんなにもゴチャゴチャ動く曲はエイトにはなかった印象。あったらごめん。

そこからのフローズンマルガリータ
申し分無いかっこよさでしたよこれ……
曲調に似合うスペインのフラメンコを思わせる振付。よだれものでした。
花道で広がってそれぞれ踊っていたので全員を見ることができなかったのが悔しい。
マルチアングルで全員分お願いしますよ、インフィニティさん……

CloveRは丸ちゃんがハモリのところで毎回何かしらやらかしてて目が離せませんでしたね。個人的には横一列になるときに頑張って大倉の肩に顎をちょこんと乗せる渋谷さんが可愛い大賞かっさらっていきました。

MCのあとにはヒナラップ再来で楽しくC&R!
キング楽しい時間をありがとう。今度は誰かとユニット組もうな。

そして、そこからですよ。
十周年祝いと称して過去の曲のメドレーが始まります。ステージのモニターには当時の映像を流すもんだから今と比べちゃうよね………懐かしかった……
大倉の 「Butterfly I loved 」、亮ちゃんの「愛以外のなんでもない」、横山さんの「fantastic music」
ここまでは生で聞いたりDVDで見たりしたことがあったので耐性はついてました。
が、渋谷さんの「Revolver」とヤスくんの「アイライロ」は話が違う。魂抜けかけた。
この二人のソロ曲に関してはね、今までやってこなかった一番好きな曲を連続でやられる身にもなってほしい。この二人がこの曲を披露すると聞いて遠征決めたようなもんですよ。真面目に。

PV同様にバンドを率いている状態で歌い上げる渋谷さんの姿に身震いが止まりませんでしたよ。カッコイイ。ただひたすらにカッコイイ。ただ髪の毛がパッチの映像と比べると悲しくなる。でもカッコイイ。
そしてこのタイミングでこんな古い曲をやってくれるなんて感動ですよ………ヤスくんの「アイライロ
なにかと「わたし鏡」ばかりだったのでホントに本当に嬉しいです。しかも30になり、色気が出てきたとメンバーから言われるだけあって、この曲での色気がもうはんぱなかった。
個人的には難しい舞台を経験したのも色気成分のひとつの要因なんじゃないかなと思っているんですけど、そんな何が色気の元なのかなんてどうでもよくなるくらいすごかった。一つひとつの表情、仕草の雄っぷりがはんぱない。
中性的な時でなく、今の彼がこの曲をやってくれてよかったなと。待ったかいあったなと!!!そう思わずにはいられない。
椅子に座った状態でギターをワンフレーズ弾いてからピックを投げ捨て、マイクスタンドからマイクを外すときの彼の目付きがとにかく素晴らしかった。
東京初日に一緒に入った横尾担の友人とも言ってましたが、あまりのカッコ良さに声が漏れましたよ。ああ、ヤスくんなら地球抱けるわ。

丸ちゃんの「ワンシャンロンピン」はこの二つのあとだったのでひたすら癒されました。ありがとう丸ちゃん。いつ見ても丸山ワールドはすごいわ。

そして次に始まった映像では「違う刺激もいかがですか?」という言葉が。
案内役の亮ちゃんが示した先には渋谷さん。ギターを掻き鳴らしてからピックを投げ、それが壁に刺さるというもの。
バンドが始まるのかと思いきや、下に支えのない杖の様な変型スタンドマイクを持った渋谷さん。歌い上げるのは「絆奏」
もう鳥肌もんですよ………メンバーが散らばったところで歌い、センステに集まっていきます。
普段であればバンドでやりそうな曲をこういった違う魅せ方でくるから『違う刺激』という表現をしてるんだとしたら………と考えると楽しいです。
この曲自体、十祭のときに唯一披露してないね、と大倉が触れていたのですがその時は特に披露はなく。
でもちゃんと覚えていてくれたんだなと思うと本当に嬉しかったよね……需要のある曲は積極的にやっていこうね………

センステに集まりそれぞれが立ち位置について始まったのは今回のアルバム曲で一際かっよこさの光る曲「象」
もうさぁ!これはさぁ!ヤスくんかっこよすぎるだろって話ですよ!!
無造作に下ろされた前髪から見える鋭い眼光に目が離せなかった。温厚なヤスくんではなく何かを腹に抱えているような、何かが乗り移ったような表情。あれは確実に雄田でしたね………
ヒナちゃんがマイクを杖のようにして仁王立ちしてる姿が本当に本当にかっこよかったから収録してね……
この曲は特に倉安二人が音楽に合わせて体をガンガン揺らしていた印象が強いです。
あとなによりカメラマンとか映像担当者が確実に力入れてる。 あの映像のキレイさは編集なしでそのまま売れるわ。買うわ。
とにかくスクリーンの映像も物凄くかっこいいし、本人たちも見たいしで目があまりにも足りなかったのでマルチアングルが欲しいです。
正直、踊ってないのにマルチが欲しいとこんなにも思ったのは初めてですよ………

メンステに戻ってキン男からのシングルメドレーはいつも通りの楽しいテンションで挑めたけどバンドセッションが意外すぎでした。

Twitterでも長々と書いていましたが、今までであれば楽器隊が最初に出てくるので
大倉ドラム→丸山ベース→安田ギター→錦戸ギター→渋谷「ミセテクレー!!」
という感じで正直マンネリ化していたところに去年は新しい曲を投入。改善されてよかった、今年も去年と同じかな?と思っていたところに聞こえてきたのはキーボードの音。
ステージにいるのはヒナちゃん一人。
それだけでもなかなか衝撃だったのに、そこに加わったのは横山さんのトランペットの音。
約一年前に冗談でヨコヒナでセッションする?という話をMCでしていたものご冗談ではなく、現実にするなんて。たまったもんじゃない。

そしてベース、ドラム、ギターが加わり最後は渋谷さんのブルースハープの力強い音が加わり始まる「ドヤ顔人生」
あれだけの音を出して自分のパートもフルスロットルで歌うあの人の声量、肺活量の凄まじさはなんなんですかね。あの小さい体にどんなエネルギー蓄えてるんですかね。とにかくパワーがすごくてダイレクトにこっちに伝わってきます。
またこのときのヤスくんがノースリーブで男というよりも漢って感じで、ああもう早く丸っと全部抱いてほしいと思わずにはいられなかったです。

なによりこの流れで一番感動したのは、今までバンドの面でリードすることがなかったヨコヒナ二人の成長ですよ。
この二人が先頭を切っていく姿に涙を流さずにはいられない。
ヒナちゃんの音をきっかけにメンバーの音が重なり合っていくなんて考えたことがなかったです。
本人は別に昔からメインで楽器をやっていたわけではなくて、それこそデビューしてしばらくしてから練習をして弾けるようになったもの。
さらに横山さんに関しては2013年が初披露なわけで。
そんな二人がグループで大事にしているバンドのセッションの始まりを任されるっていうのはすごいことだと思います。
それはもう二人がそれぞれ立派な武器を手に入れたことを意味しているように感じました。
そして、新しいことへチャレンジをした横山さんに触発されて、ギターのみだった渋谷さんも新しい武器を扱うようになりました。
30を超えてから新しいものにチャレンジしていく精神。
強いわ関ジャニ∞、と思わずにはいられなかったです。


本編最後の曲は「LIFE ~目の前の向こうへ~」
今までこの曲は何回も披露されてきていて、正直飽きていた曲ではあったけど、10年目のこの流れで、今、この場で披露する意味を考えると込み上げてくるものがありました。
この曲は、今までコンサートではやっていたけど一度もテレビでは披露する機会のなかったエイトのバンド姿を世の中に見せることができた曲です。
亮ちゃんは、バンドもできる姿を見せたいと思っていて、その想いがようやく叶った曲なんだとインタビューの度に答えていた記憶が強く残っています。
そして渋谷さんは過去にこの曲をラブソングと表していたことがあります。
その意味が含まれていることを考えると、この曲は10周年の最後の曲として、バンド披露する曲として、相応しいものだったと思います。
そしていつもは眉間にシワをよせて歌っていた渋谷さんが、今までに見たことない笑顔でこの曲を歌っていたことがすごく印象的でした。
そんな笑顔で歌われたら愛おしさで頭が弾ける。

渋谷さんが歌詞の中にある「今見つけたよ」の「今」を強調していたことについて色んな人の考察を聞きたいなぁと思っているので、ご意見ドシドシ募集中です。

そしてアンコールの「オモイダマ」
2014年の彼らを大きく支えてくれた曲なんじゃないかなと勝手に思っています。
甲子園の曲ではあるけど、歌詞の節々に彼らと重なるところがあって胸にグッとくるな……と思っていたら、なかなかの確率でヒナちゃんが涙を浮かべていましたね。
何を感じてなのかいつか語られる日がきたらいいなぁとは思うんですけど、彼はあんまりそういうの言わなさそうなので望みが薄い……


オモイダマの前には過去の写真と、今回のテーマである「関ジャニズムとは」の彼らの答えが提示されました。
この写真のチョイスがまぁよくわかってるなぁ~といういい写真ばっかりで。それだけでも10年という歳月は長くて短いものだなと感じさせられました。

いろんなことをモヤモヤすることもありますし、別のグループも追いかけてはいますが、結局やっぱりここが自分のホームであって、今後も追いかけ続けないとだと思わされるコンサートでした。

次も楽しみにしてる!!!